専門医による「歯周病相談室」

Q.歯周病と糖尿病の関係は?A.歯周病と糖尿病は危ない悪循環の関係です。

今回は糖尿病の話です。 日本では1620万人の糖尿病患者とその予備軍がいて、実に40歳以降の男性の2人に1人がこの中に含まれます。 糖尿病は、太い血管に動脈硬化を引き起こすだけでなく、細い血管や神経にもダメージを与えることで、失明の原因となる網膜症、透析が必要な腎症、末梢神経障害などの合併症が起こります。 食べ過ぎや運動不足、肥満、ストレスなどが一般的な糖尿病の原因ですが、最近の研究では、歯周病も糖尿病を悪化させる原因の一つと考えられています。 第1回にお話した、歯周病による手のひらほどの大きさの、腫れた歯ぐきで作られた炎症物質が、全身をめぐってインスリンの働きを妨げるのです。 インスリンはご存知のようにすい臓から分泌されるホルモンで、血液中に溶けたブドウ糖を脳や筋肉などに送り込みます。糖尿病になるとインスリンの量が不足し、ブドウ糖が必要なところに送られず、血液中にたまってしまいます。 歯周病があるとさらにインスリンの働きが弱まり、糖尿病が悪化しやすくなるのです。 歯周病を放置した糖尿病患者では死亡率が数倍高まることが報告されている一方、歯周病の治療をすると糖尿病の症状も改善することが知られています。しかし、糖尿病患者では血の流れが悪くなったり、細胞がうまく働けなくなることによって感染が進みやすく、歯周病も重症化しやすいのです。 糖尿病と歯周病の間には怖い悪循環が存在するのです。

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