専門医による「歯周病相談室」

Q.歯周病と血管の関係は?A.歯周病の治療は血管の若返りにつながります。

今回は血管の老化の話です。 日本人の3大死因「がん」「脳梗塞」「心筋梗塞」の中で脳梗塞と心筋梗塞はいずれも血管の寿命が短くなる事によって起こります。 血管は年齢とともにしなやかさが失われ、血管の壁が厚くなって狭くなってしまい動脈硬化を起こします。 動脈硬化は、年をとれば誰にでも起こりますが、個人差が大きく、本来ならば100年以上持つはずの血管も、喫煙、かたよった食生活、運動不足、肥満などにより血管はどんどん老化して寿命をむかえてしまいます。 最近の研究では、歯周病も血管の寿命を縮めてしまう原因の1つであることがわかってきました。 前回お話したように、重症の歯周病では腫れている歯ぐきの総面積は、手のひらと同じ大きさにもなります。 この手のひら大の腫れた歯ぐきを通して歯周病菌や炎症因子が全身の血管をめぐります。 血管に入り込んだ菌はそのほとんどが白血球などに捕らえられるのですが、逃げ延びた菌が血管の壁に取り付いて動脈硬化の引き金になることがあります。 実際に動脈硬化を起こした血管を調べてみると、その3割から歯周病を起こす菌が見つかります。 また、歯ぐきでつくられた炎症因子は血管の反応をにぶらせ、しなやかさを失わせる原因にもなります。 昨年報告された研究では、歯周病の治療で歯ぐきの症状が改善すると、全身の血管のしなやかさも回復することがわかりました。 歯周病の予防は血管の若さを保つことにもつながるのです。

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